7.04.2014

ニセモノ

お前はニセモノだ。

そんな事を言われて深く考え込んだ。
アルコールの入った場で記憶に無い同窓生から、「肌が若過ぎる。お前は他人だ。」「ニセモノだ」「皆んなを騙してる」「何しに来た」など、まったくどうでもいい、意味不明な絡まれようだったわけだけど、なぜか棘が刺さったような小さな痛みが残っている。



高校一年生の頃、大きな交通事故に遭い、その前後の記憶が曖昧になった。
半年の入院を経て、記憶とともに姿形も大きく変わった。
そんな僕には中学生の頃の記憶がほぼ、無い。
そして、自分がなんなのか、何者なのかを、考えるようになった。
それ故に、自分が誰なのかを自ら位置付けるように、存在を誰かに認めてもらえるように、もがいてきた。

けれど、やはり何者でもないのだろうか。
ニセモノ。
僕は誰なんだろうか。



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